
こんにちは。東京ピアノ運送の杉山です。SDサークルは(Sustainable Development Goals:SDGs)を意識し、できる限り廃棄ではなくリサイクルを目指す事業部です。事業部と書いたのはもともと運営する会社は重量物(ピアノやコピー機、医療機器、コインランドリー洗濯機、乾燥機、天井カセット型空調機、大型空調機、大型コーヒーマシーン、大型印刷機)などの運搬を生業としており、SDサークルは環境に配慮した処分方法を用いており、リサイクル可能な物品は適切に分別し、再利用へと導きます。最近、ご相談された事例をご紹介いたします。
長野県にて長きにわたり経営してきた工務店さんの店じまいのお話です。

工務店には大型の木工機械・大量の木材・工具などがありました。廃棄するもの、専門業者に販売するもの、それぞれ関係先の手配する運送会社などとすり合わせをするのが大変なので、できればワンストップ(一か所)で差配してもらえることを希望しており、大手引越業者の方からSDサークルにご相談をいただきました。一概に木工機械といっても1トンを優に超えるかなりの大きさ、重さ、持ちにくい形状、更に厄介なのはコンクリートに固定されており、トラックまでには段差もあり搬出はとても専門的な技術がいります。幸い、我々はそういった特殊重量物の搬入搬出は専門分野ゆえ、問題なしです。
今回一番頭を悩ませたのは木材です。

素人から見ても、家が何件建つのだろうと思わせる大量の木材。使い古した工具。工務店さんからも半端な木材は売れないと情報をいただいており、はじめは処分の方向で見積もりの計算を行っていました。何度か訪問し工場を見渡している内にここで働いていた方達の光景が目に浮かんできました。そこから職人さん達の歴史を何とか生かせる方法はないか知恵をしぼりました。見積時に処分費用をお客様に請求する事は簡単な事です。ただ、我々のモットーである『ごみゼロを目指す』『お客様に寄り添う』その思いから始めたSDサークル。私たちは地元の職人さん、知り合いの家具屋さん、薪ストーブ屋さん、キャンプ場、思いつく限り声をかけて呼び込みを行いました。もちろん無料提供です。
作業当日は急な声掛けにも関わらず地元のたくさんの方達が現地に駆けつけてくれました。
後日、協力いただいた方達から座卓はリメイクしていただき販売することができました。木工機械はほしい方が見つかり現在も活躍しているようです。木材は新しい家具作りの材料として活躍の機会をまっているようです。たくさんの嬉しい報告をいただいております。
(当初見積約450万⇒木材を無料提供、木工機械などリサイクル店へ販売⇒30万の売却益:これらを相殺し実質請求額270万=△180万の減額に成功)
みなさんの協力のおかげで引き続き活用いただける方、今までとは違う形で次のステージで活躍する場を提供する事ができました。ちょっと特殊な運搬物や再利用の話をまたお伝えしたいと思っています。ありがとうございました。
弊社のホームページ>> https://www.sd-circle.jp/