
こんにちは。東京ピアノ運送の杉山です。SDサークルは(Sustainable Development Goals:SDGs)を意識し、できる限り廃棄ではなくリサイクルを目指す事業部です。

さて、本日はクリーニング屋さんの廃業が急増している件についてお話したいと思います。2023年度の全国のクリーニング所(取次所含む)は72,936軒で、前年から約3,400軒減少しました。これはピーク時の約11万軒から大幅な減少です。廃業・倒産の主な要因は以下の通りだそうです。
1. 後継者不足と高齢化
多くの個人経営のクリーニング店では、経営者の高齢化が進み、後継者が見つからないことが廃業の大きな要因となっています。
2. 需要の減少
テレワークの定着:在宅勤務の普及により、スーツやワイシャツなどのクリーニング需要が減少。
衣類のカジュアル化:クールビズやファストファッションの浸透により、クリーニングが必要な衣類の着用機会が激減している。
家庭洗濯の普及:形状記憶シャツや家庭用洗濯機の高性能化により、自宅での洗濯が容易になり、クリーニング店の利用が減少。
3. コストの上昇と価格転嫁の難しさ
· 原材料費やエネルギー価格の高騰により、経営コストが増加していますが、価格競争が激しいため、料金への転嫁が難しく、収益を圧迫。
4. 無店舗型・宅配型サービスの台頭
· インターネットを活用した宅配クリーニングやコインランドリーの普及により、従来の店舗型クリーニング店の競争力が低下。
それ以外にも大手クリーニングチェーンによる中小店舗の買収が進んでおり、M&Aによる業界再編が進行中です。
SDサークルでも先日、千葉県市川市において廃業のお手伝いをしました。クリーニング店を廃業する際には、単なる「閉店」ではなく、【設備撤去】【環境対応】【契約精算】【法的手続き】など、いくつものコストと手間が発生します。
. クリーニング機器の撤去・処分【ドライ機、ボイラー、洗濯機など大型機器】
撤去処分にかかる概算費用は20~200万 フロンや油汚れ対策が必須
・廃液・廃棄物の処理【有機溶剤(例:パーク)、汚泥、残油など】
撤去処分にかかる概算費用は10~100万 産業廃棄物として適正処理が義務。
法令遵守必須。
ボイラー・タンク等の解体・ガス閉栓【灯油・ガスボイラーの撤去、燃料系統処理】
撤去処分にかかる概算費用は10~50万 ガス会社や消防への届け出も必要。
と廃業を決めてからも多くの経費が掛かるのが実情のようです。
私どもSDサークルではクリーニング用の機械も、マテリアル機械雑品等で買い取ってもいただき、、産業廃棄物としての処理と並行し、機械分解など処分費用を抑える努力をし、廃業されるオーナーの応援をします。もっと皆様のお役に立てるよう勉強してまいります。ありがとうございます。
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